5億人以上が使っているLINEの誕生秘話

5億人以上が使っているLINEの誕生秘話

無料対話アプリのLINEが2014年12月に登録ユーザー数が世界で5億6,000万人を突破したと発表しました。(月間アクティブユーザー数は1億7,000万人)

これは、競合アプリの月間アクティブユーザー数はFacebook傘下の「WhatsApp」が6億人、中国版のTwitterと呼ばれる「微信(ウィーチャット)」が4億3,800万人には及びますが、日本人はほとんどの方がLINEを使っているのではないでしょうか。

「アプリケーション」と「リアルでクローズドなもの」

LINEのプロジェクトがスタートしたのは2010年の年末でした。

開発当時は、もっと主力になる新しいソーシャルなサービスを作ろうと、3人でプロジェクトチームを立ち上げたのが、LINEの始まりです。

その時に、キーワードは「アプリケーション」と「リアルでクローズドなもの」であり、当時加速度的に普及していたスマートフォンとコミュニケーションを軸にサービスを検討しておりました。

その中で、メッセージングと写真共有サービスの2つが候補として残り、写真共有アプリを優先してリリースをするために、具体的な画面設計やデザインを手がけておりました。そんな中ある大きな悲しい出来事が起こります。

・東日本大震災で感じたメッセージングアプリの可能性

急ピッチで開発を行い、リリースをしようとしていた時に東日本大震災が起こります。震災直後は電話やメールといったインフラはほぼ使えなくなり、通信手段が断たれました。

そんな時に活躍したのがツイッターやViber等のメッセンジャーサービスでした。震災の様子や安否確認などがこれらにより連絡可能となり、電話やメールを代わりの役割を果たしたのです。

この出来事がきっかけとなり、コミュニケーションツールが日本で求められていると判断し、メッセージングアプリの開発にシフトすることになりました。

こうして東日本大震災からわずか3ヶ月ほどたった後、人と人を結ぶ線という思いを込めて名付けられた「LINE」がリリースされました。

最初はコミュニケーションをが取れることを優先し、簡素なメッセージングアプリでしたが、試行錯誤を重ね、リリースから4か月後の2011年10月に無料通話とスタンプの機能を追加しました。

今では当たり前のように使う人も多いLINEのスタンプ機能ですが、その盛り上がりは留まるところを知らず、2014年8月20日に発表されたユーザーが自作スタンプを販売できる「LINE Creators Market」のスタンプ販売実績では5月8日のクリエイターズスタンプ販売開始から8月7日までの3カ月で、販売総額は12億3,000万円、購入されたスタンプ総数は1,241万セットとなっています。

驚くべきことに販売額上位10位のスタンプは、平均販売額2,230万円、上位30位までが1,290万円となっており、販売額のうち約50%がクリエイターに分配されるためこれだけで生活できる人もいるほど人気を博しています。

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