東福岡高校はなぜスポーツが強いのか?

東福岡高校はなぜスポーツが強いのか?

東福岡高校は日本一スポーツが強いと言われています。実際に、去年は既にサッカー1冠、ラグビー3冠、バレー2冠の計6冠が確定しており、春高バレーの結果次第では球技3種目が合計“7冠”というほどです。

世間の常識が正しければ、何かの特別に競技が強ければ、他競技は割を食うはずです。例えばサッカーが盛んなら、野球には有望なアスリートが流れなくなる…。といった具合です。

しかし福岡はすべてが強く、野球も大阪府に次ぐ2番目の人数(48名/2014年度)をプロに輩出しており、これは人口の多い東京や神奈川より多い数です。

なぜこんなにも突出した結果を残し続けることが出来るのでしょうか?

「環境」と「指導」の2つにその答えがあるようです。

・環境のメリット

東福岡高校は1学年約20クラスという規模を誇る私立の男子校。1学年に800人前後という“規模のメリット”があります。大学のキャンパスのような建物群が市街地に林立しており、運動施設は特に抜群です。サッカー部とラグビー部は、それぞれ夜間照明付きの人工芝グラウンドを持っており、芝の質、ピッチのサイズとも公式戦開催が許される規格なのです。

また、東福岡高校の校舎は、地下鉄・東比恵駅から徒歩5分。博多駅からも徒歩15分という抜群のアクセスを誇ります。これにより少し時間はかかるが北九州市、熊本県北部からも通学は可能です。成立学園や実践学園のように1時間近く掛けて練習施設まで移動する首都圏の強豪もある中、東福岡高校は校舎のすぐ隣にピッチがある。これは大きなメリットとなります。

・スポーツを教えるよりも大切なこと

東福岡高校ではスポーツを学ぶ以前に人生で大切なことを学びます。

それは挨拶です。東福岡高校で部活動をしようと思ったら、まず挨拶が出来なかったら入部できません。そして挨拶が出来なかったら「退部」だそうです。そして挨拶だけではありません。

練習用のシューズに履き替える際、靴が全員同じ方向に向くまで練習はスタートできません。そしてその後に、道具の掃除、監督への挨拶を行います。それまでになんと1時間かかるそうです。それから漸く練習を開始します。

高校生では帰宅時間が決まっているので、全体の練習時間は2時間程度しかありません。そのうちのおよそ半分を挨拶や掃除など、練習以外の礼節を学ぶために使うそうです。

普通、練習にどれだけ時間を割けるかを考えがちですが、東福岡高校は違います。ここでは強くなりたかったら練習の前にやるべきことをきちんとする。そんな当たり前を徹底しているからこそ、全国でもNo.1の成績を残すことができるのだと思います。