時給8000円のアルバイト

時給8000円のアルバイト

時給8000円で月20日、1日あたり8時間働けば月給128万円になります。

これはかなり儲かっているお医者さんと同じ程度の給料です。こんな高額なアルバイトがあるとしたら普通は何かやばいものだろうと引いてしまう人がほとんどかと思います。笑

けれどもそれが安全で誰もが知っている仕事として存在します。それは「ビールの売り子」です。

 ビールの売り子という仕事

一見すると、試合も観れますし、楽しそうで華やかな仕事のように見えます。そして売り子の方たちは元気のいい声と笑顔で、とても輝いています。

それでいて全ての人がそうではありませんが、完全歩合制で、自分の努力次第で時給8,000円も可能だとしたらやってみたいと思う人が多いはずです。現にデビュー前、東京ドームの”美人すぎるビール売り子”として話題になったおのののかさんの公式記録は1日に400杯で1日3時間勤務で週3日働いて月給30万円ぐらいもらっていたとテレビで明かしています。

しかし、そんな華やかな仕事に見えるビールの売り子ですが、その裏には数多くの苦労と戦っていることがわかりました。

肉体的な苦労

ビールの売り子をするにはビールサーバーを背負わなければなりません。その重さは、15~18キログラムともいわれ、これは5歳児とほぼ同じ重さです。このビールサーバーを背負いながら、雨の日も暑い日も急勾配なスタジアムの階段をお客さんから手が上がれば小走りに駆けつけ、何度も上り下りすることの大変さは想像に難くありません。

それでもビール売り子さんのアルバイトは若い女性に人気の職業だそうです。その理由は給与体系にありました。

頑張ったら頑張っただけ青天井

その理由の歩合制の給与システムにあり、その内訳は一般的に以下のようになっております。

①固定給=出勤手当。

②歩合給=1杯○円、1杯の販売価格の○%の給与手当て。

販売杯数が増えていくと、還元率が上がったり、ボーナスが支給されたりもします。

③連続勤務給=野球が3連戦でその3日間連続で出勤すると手当が追加

④皆勤ボーナス=毎月全試合出勤するとボーナスが追加

とはいってもいきなり大きく稼げるわけではないのが一般的です。平均的な売り子さんで1日100杯前後。1日の報酬は、9000円前後です。これは時給にすると2,000~3,000円となります。肉体的な大変さを加味するとこんなところでしょうか。

しかし、トップの売り子さんになると、1日300杯程度売る人も出てきます。これは平均的な売り子さんのおよそ3倍で、1日に2万~3万円稼くことが出来ます。これを時給にすると5,000~8,000円になります。

トップ1%とその他99%を分けるもの

ただ体力があるからといって、ただ可愛いからといってトップの売り子さんになれるわけではありません。彼女らも企業で働く営業マンと同じで、戦略があります。

①お客さんを観察する

スタジアムには観客が何万人といます。その中で、ビールを欲しがりそうなお客さんを見分ける力がとても重要になります。彼女たちは目を凝らし、目の前のお客さんから多くのお客さんまで、じっと観察し、ビールを頼みそうなお客さんの近くに行くことで、逃さずにキャッチしています。

②お客さんに印象付ける

ビールを頼みやすそうな売り子さんっていませんか?彼女たちは数多くの売り子さんの仲から自分を特徴付け、相手の印象に残ることを常に意識しています。そのために見た目に様々な工夫をしたり、会話の中から相手の心を掴むことで、自分という売り子を覚えてもらい、また買ってもらうことを考えています。

③お客さんを使った売り込み

最後はお客さんの冷たく冷えた美味しいビールを他のお客さんが見ることで、買ってもらったお客だけでなく、周囲のお客をも、「自分も飲みたい」と思ってもらうことです。そうすることで、売り込まなくともお客さん自身が広告塔になり、波及していきます。するとビールは勝手にどんどん売れていきます。

時給8000円はトップ1%ですが、それを達成する人は、ただ才能があっただけではなく、その中で様々な工夫を凝らし、実践する気力のあるマーケティング戦略を持っている方でした。