ハウステンボスの「変なホテル」

ハウステンボスの「変なホテル」

「これから日本は少子化が進んで、サービスを(提供)する人が減ってくる。それを補う方法は2つしかない。1つは移民政策、もう1つはロボットが人の代わりになること。それをテストする段階に入ってきた」

自信に満ちた笑顔でそう話すのはハウステンボス社長の澤田秀雄氏です。同社は今年7月中旬にロボットが接客する「変なホテル」のオープンを予定しております。「変なホテル」とは最新のITを駆使して省人化・省エネ運営する「スマートホテル」のことを指します。

世界一生産性の高いホテル

このホテルは、徹底的なローコスト運営が特徴。従来型で同規模のホテルと比べ、人件費を3分の1から4分の1に、光熱費を半分にまで抑えることができる。

変なホテル

生産性の高い理由

①   人件費の低さ

変なホテルでは接客の多くをロボットに任せます。フロントに座るのはチェックイン受付ロボット。ほかにも、ポーターや清掃などの業務にロボットを配置します。さらに、ルームキーがなく、宿泊客は顔認証システムで通行する。

人間のスタッフは10人以下にとどめ、ロボットでは対処できないバックヤードなどの業務や、問題が起きた場合などに備えると言います。「自動化、ロボット化で(ホテル業務の)70%は人間を使わずにできる。将来は9割以上を自動化とロボットで賄える時代を作ってみたい」と社長も意気込みます。

②   光熱費の低さ

このホテルでは放射パネルを使ったり、建物の間に風が抜けるすき間を作ったりすることで、エアコンがなくても快適に過ごせる空間を実現し、低コストでの光熱費を実現しました。さらに、建物はコンテナ型になっており、資材工場から容易に輸送・設置することができ、短期間でホテルを建設することができます。

宿泊料金はシングルで1泊7000円からと、4万円台が主流である園内3つの直営ホテルより大幅に低く、今後はさらに価格を下げていく計画です。

最初はオークション方式をホテル業界で初めて導入し、需給に応じて料金が変わる仕組みにするそうです。上限と下限の料金を設けて宿泊希望者が1000円刻みで入札し、最も高い価格で入札した人が宿泊できるといいます。

全てが全く新しい試みではありますが、いったいどのような結果になるのでしょうか?AIや3Dプリンター元年と言われている今年において、さっそくその波が来ていることを感じます。