エビアン、ボルビックはどこへ行った?

エビアン、ボルビックはどこへ行った?

今やコンビニやスーパーなどで、お茶などに混じってミネラルウォーターのペットボトルが売られているのが当たり前になりました。

数十年前には「水を買う」という発想は日本人の中にはほとんどなく、水にお金を出すといったことは考えられなかったのですが、いつの間にか普及していました。

そんないつの間にか広まっていったミネラルウォーターを買う文化ですが、以前はエビアン、ボルビックがミネラルウォーターの多くの売上を占めておりました

そんな中ある会社の1製品によってその2つの製品は今ではすっかりと影が薄くなってしまいました。

その製品とは何でしょうか?

・・答えは「いろはす」です。

いろはすは日本コカ・コーラ社が、2009年に「おいしい」と「環境にいい」を両立させた日本生まれの天然水として発売した製品です。

このいろはすは2012年の600ミリリットル以下のミネラルウォーター市場でのシェアは何と50%に達しており、トップブランドとなっています。

一般的に後発の製品が市場のシェアを取るのは、革新的な製品か同等以上の品質で安価な製品などといった特長がないと中々難しいと言われています。

ことミネラルウォーターに関しては他社製品との差別化が難しいはずなのに一体どうしてこんなにも人気が出たのでしょうか?

答えは流通戦略にあります。

当時、新製品が出ると、スーパーやコンビニの一番目立つコーナーにおいて頂き、売上を拡大していくというのが、一般的ではありましたが日本コカ・コーラ社は違いました。

日本コカ・コーラ社はまず、全国に圧倒的な数の自動販売機をばら撒いたのです。

自動販売機

そして、新製品が出るとその全国各地にある自動販売機にその製品を入れていったのです。つまり、最初にインフラを構築しました。

そうした優れた販売戦略により後発の商品でも圧倒的なシェアを築くことに成功したのです。

日本コカ・コーラ社はミネラルウォーターに限らず、他の飲料でもシェアを拡大していきました。

「おーいお茶」は「爽健美茶」が、「UCC」は「ジョージア」が、「ポカリスエット」は「アクエリアス」が、それぞれ市場のトップを獲得していきました。

まさに時代の変化とともに、自社の販売戦略もうまく変化させていくことが出来た好例でしょう。