イチローと曙の意外な繋がり

イチローと曙の意外な繋がり

第64代横綱であり、相撲界で知らない人はいない曙。格闘技やプロレスなんかもやっており、一見するととても怖いイメージがありますが、実はとても優しい方であるのをご存知でしょうか?

例えば力士仲間と飲みに出掛けた帰りに、他の力士が酔っ払って標識を曲げてしまった時には、

「ダメじゃないかあー」とその折り曲がってしまった標識を素手で元に戻してあげるそうです。何とも怪力ですね笑

そんな曙はイチローと幼少時代に意外なつながりをもっておりました。

銭湯で泣いていた少年

1991年春、曙が当時貴乃花の持つ連続勝ち越し記録を更新するという快挙を達成し、銭湯に出掛けたときのことです。銭湯にいざ入ろうとすると、入口の玄関先で一人の少年がうずくまり、泣いておりました。曙は、

「どうしたんだい?」

と思わず声を掛けたそうです。彼は野球少年で自分が、スクイズを失敗したせいでチームが負けてしまったといって、泣いていたそうです。

それに対して曙は「そんなこともあるよ。失敗しない人なんていないよ。」とその少年を勇気付けました。その少年は、すっかり元気を取り戻し、「ありがとうございます!」と言い帰っていったそうです。

大人になった後の再会

それから何年も経ち、あるテレビ番組で曙はイチローに会います。

「初めまして」

と曙が挨拶をしたところ、イチローから意外な返事が返ってきました。

「実は初めてではないですよ。」

「まだ僕が少年だった頃、銭湯の入り口で泣いていた僕を、励ましていただきありがとうございました。曙さんに励ましていただいたお陰で、野球を続け、プロ野球選手になれました。僕は横綱から励まされた言葉、今でも忘れません。ありがとうございました。」

と、お礼を言ったそうです。

一方の曙はあの少年がイチローだったなんて全く知らず、ただただ驚くばかりでした。 何気ない日常で、全くの知らない少年を励ます心優しい曙の言葉は当時少年だったイチローの心に今でも刻まれています。